今日はベルギーとは関係なくゴルフ

のお話です。
全英オープンを予選からTVで観ていました。
日本人選手で決勝に進んだ2人も頑張りましたが上位には食い込めませんでした。一番注目されて期待されていた(であろう)高校生で初出場の石川遼選手は、2日目の後半に大きく崩れて残念ながら予選は通過できませんでしたね。

でも、世界で最も歴史があり、世界中からトッププレーヤーが集まるこの大会で、堂々と素晴らしいプレーを見せてくれたと思います。
大人たちの思わく通り(?)、予選はあのタイガー・ウッズと同じ組。日本のマスコミだけでなく、世界中のマスコミと多くのギャラリーに囲まれてのプレーでした。
相当の緊張やプレッシャーがあったかなと思いきや、意外と淡々と自分のプレーに集中していたようで、初出場とは思えない大物っぷりを発揮していたと思います。もしかしたら彼にとっては世界にアピールするいい場になったのかもしれませんね・・・。
放送していたBBCのコメンテーターも、遼君のスイングは「とても美しい!素晴らしい!」と褒めていましたし、タイガーだってアイアンを選ぶところを、ドライバーが打てそうなところでは臆せずドライバーで飛ばしていたので、「非常にアグレッシブだ」とも言っていました。
BBCのインタビューにも落ち着いて自分の言葉で(もちろん英語で)答えていたことにも感心です。英国人キャディーとも英語でうまくコミュニケーションをとっていたようですし、「英語も上手な果敢な若者」として好印象を残したのではないでしょうか。

『風や地面の固さなど日本のコースとの違いを感じ、また状況に応じての攻め方などを考えてプレーすることができ良い勉強になりました』
『1年後もう一度(全英に)戻ってこられるように』
そう振り返った遼君。

スバラシイ?。
予選落ちしてしまっても、自分のプレーへの冷静な分析と既に先を見据えた意欲には、高校生であることを忘れてしまう位です。真面目で素直で爽やかで、好感度バツグン、出来すぎですね。

スポーツの世界では、ゴルフ以外にも海外で活躍している日本人選手がいます。
日本ではあまり話題にならないかもしれませんが、今行われている「ツール・ド・フランス」

でも2人の日本人選手が毎日過酷なレースを戦っています。第2ステージでは新城選手が5位、第3ステージでは別府選手が8位に入賞するという快挙を成し遂げていますし、第14ステージをクリアすれば日本人として最長ステージ記録となるのです。
こちらのお二人もフランス語でインタビューに答えたり、地元も子供達にサインを求められたりと、一目置かれる存在に。

ケガなどしないで無事にパリでゴールして欲しいですね。
野球、サッカー、水泳、スキーにスケート、最近はフェンシングなどでも若手日本人選手の活躍が目立ちます。それは天性の才能と並々ならぬ努力の賜物だと思いますが、近年のこうした若い選手達には、マスコミやプレッシャーをも味方にしてしまうような柔軟さと強さも感じられます。
「若者の内的志向」「海外離れ」という言葉がよく聞かれる昨今、何だか残念だなぁと思っていたのですが、こうして自ら厳しい環境に飛び込んで活躍し、結果を残している人々ををみると、とてもうれしくなり、まだまだ日本も大丈夫かな・・・と思ったりするのでした。