ルーベンスの庭で~ベルギー生活記

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歩いても歩いても

映画『歩いても歩いても』(英語タイトル:Still Walking)がアントワープで上映されていたので観に行こうと思ったら、タッチの差で終わっていました。がっくり
でも、調べたらブリュッセルでもやっていたので、先週観に行ってきました。

ブリュッセルにあるこの映画館、ブランプラス近くの、あの呼び込みの人達がいっぱいいるレストラン街にありました。
「えっ、こんな所に?!」・・・と、知らなければ通り過ぎてしまうようなビルの中に入ると、そこにはどこか懐かしい雰囲気のミニシアターがあります。
IMG_4172.jpg小さなチケット売り場にミニ売店、劇場内には講壇やピアノが置いてありました。スクリーンは小さめの横長で、部屋の後ろから人がフィルムをセットして回すという、まるで試写室のような、昔の田舎の映画館みたいで、ちょっとワクワクしました♪
椅子もレトロな感じでしたが、ゆったり広々として心地よかったですよ。

大して入らないだろうと思っていたら、次から次へと続々・・・。やはり是枝監督作品ということで、知名度も高いのでしょうか。35人位の観客のうち、日本人は私達だけでした。

いくつか予告編が流れて、いざ本編が始まると・・・

・・・・・(無音) フランス語とオランダ語の字幕のみ流れる・・・

音が出てないよーっ!

入り口近くに座っていた男性が外の係員に伝えると、慌てて音声を入れに来ました。笑
そんなところも細々とやっているミニシアターらしくて笑えましたが・・・。

さてこの映画、こういう場所で観るのにピッタリ!でした。
still walking
長男の命日に久しぶりに子供達が帰郷して家族が集合し、母親がご馳走を作って、それぞれが好きなことをしゃべって帰るというだけの、特別何も起こらない一日を描いた作品です。

みょうが、枝豆、トウモロコシにスイカ。
蚊取り線香やヒグラシの鳴き声。
日本の夏の情景がありありと蘇って、とても懐かしい気持ちになりました。
(ミョウガが食べたくなりますよ?^^)


ポスターが折れてて曲がった写真になってます(^_^;)→


母、父、息子、娘、嫁、婿、孫・・・。
何気ない会話の中に見え隠れする各々の心の奥の本音。家族であっても、家族だからこそ、難しいこともある。「あ、うちの家族と同じだ・・・」と共感するところもあって妙に納得したり・・・。

『人生は、いつもちょっとだけ間に合わない』

このセリフにはドキッとしました。確かに、普段の生活には、そういうことに満ち溢れているような気がするのです。特に海外に離れて住んでいると、その距離と時差はやはり大きい。
観終わった後も、なぜかずっと心に引っかかっているような、そんな不思議な映画でした。

きっとどこにでもある普通の家族の風景なんだと思うのですが、この極めて日本的な映画、外国の方にはどう映ったのかしら。

そう言えば、もう何年もハリウッド映画は観てません。最近邦画ばかり観ているのは、いい作品が増えたからなのか、自分が歳を取ったからなのか・・・。
きっと、その両方ですね。

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