ルーベンスの庭で~ベルギー生活記

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修道院とビール

アルデンヌの森の奥深く、フランスとの国境近くにある修道院を訪ねました。

その名は"Abbaye Notre-Dame d'Orval" (オルヴァル大修道院)

広大な敷地には、フランス革命時に破壊された18世紀の修道院を再現して建てられた立派な建物と共に、12?13世紀に建っていたとされる修道院の廃墟が残っています。新旧の建造物を同時に見学しながら、その歴史を感じることができます。

また、ここは修道院ビール"Orval"の醸造所としても有名です。

この日のOrvalの気温は3℃! 寒?い!アップロードファイル
では、早速中へご案内しま?す!
IMG_4383.jpg

小さなポーチをくぐると、静かな中庭「施しの庭」があります。
昔、修道士たちが貧しい人々に生活の糧を施していたことからそう呼ばれているそうです。
実はこの建物の奥には外来者の宿泊所があって、宿泊することができるんですよ。
IMG_4350.jpg

チケット売り場兼売店のある建物はとても近代的。入り口もコインを入れてバーを回して入るタイプで、管理が行き届いてる印象を受けました。
何と日本語のパンフレットがあったので、それを見ながら順番に見て回ります。

こちらが新しく再建された修道院で、修道僧の家族や関係者以外は入れませんので小窓から覗くだけ。^^ とても静かで厳かな雰囲気です。
IMG_4352.jpg

そしてこちらが12?13世紀のノートルダム聖堂の廃墟です。
1070年に最初の修道院が建立され、1132年にシトー会に属します。その後、6世紀以上に渡って破壊や再建を繰り返してきた為に、あちこちに手を加えた跡が見られるそうです。
IMG_4359.jpg

廃墟自体も結構規模が大きくて見応えがあります。
初代ルクセンブルク公や歴代の修道院長のお墓などが発見されているので、当時でもかなり立派な修道院だったのではないかと思います。
IMG_4370.jpgこちらの回廊には集会室や応接間が、2階部分には修道士たちの寝室があったそうです。
写真手前の中庭に突き出た場所は手洗い所だったところで、食堂に通じていました。

廃墟になってしまっても、当時の様子を示すものが残っているんですね。


IMG_4366.jpg正面一番下の扉は墓地に通じていたために「死者の扉」というそうです。

大きなバラ型窓にはステンドクラスが入っていたらきれいだっただろうな?なんて想像してみます。

原罪の新しく建てられた修道院の地下には、18世紀に建てられた修道院の地下室があります。ここがちょっとした博物館になっていて、修道院の歴史や模型、出土品などが展示されています。

それから、オルヴァルには地名にまつわる有名な伝説があるといいます。

むか?し昔、この地の領主であったイタリア・トスカーナ伯爵夫人マチルドは、夫の死後間もないある日、狩りでオルヴァルに立ち寄りました。IMG_4358.jpg
そして泉のほとりに腰を下ろした時、亡き夫の形見である結婚指輪を誤って落としてしまったのです。指輪は見つからず、マチルダは必至に聖母マリアに祈り続けました。
すると間もなく、一匹の鱒が指輪をくわえて泉から姿を現したのでした。彼女は驚いてこう叫んだそうです。
「これは私の探していた金の指輪!この谷に祝福あれ!永久に黄金の谷(=Val D'or= Orval)と呼ばれるように!」

その伝説の泉がこの「マチルダの泉」です。
驚いたのは、この水の透明度! すごーく澄んでキレイなお水なんですよ。
そしたらやっぱり、今も修道院内の生活やオルヴァルビールに使用されているんですって!

では、そのオルヴァルビールについて。

現在『トラピスト(修道院)ビール』と名のつくものは世界で7つ(ベルギーに6カ所、オランダに1カ所)しかなく、Orvalはそのうちの一つです。ここでいう「修道院ビール」とは、厳しい監視の下、修道院内で生活している修道僧たちによって醸造されているビールのことです。
"Abbey bier"(アベイビール)も日本語に訳してしまうと「修道院ビール」になってしまうのですが、こちらは修道院の名前や醸造方法を譲渡されたビール醸造会社で大量生産されているものを指すそうです。

修道院の見学を終えたら、近くのレストラン(Auberge de l'Ange Gardien)で早速オルヴァルビールを。
IMG_4381.jpgオルヴァルでは1種類しかビールを作っていないのですが、このレストランでは修道院内用にアルコール度数の低いオルヴァル(3.5%)が飲めます。
←この時飲んだのがその低アルコール度数のオルヴァル。一般には流通していないからでしょうね、ビンにはラベルが貼ってありませんでした。

通常お店で売っているのはアルコール度数6.2%のオルヴァルビール。(←紙に印刷してある、チーズの横にあるやつです)
ラベルには先ほどの伝説に出てきた「指輪をくわえた鱒」の絵が描かれています。

ビールのお味の方ですが、苦味とクセがやや強いので好き嫌いの分かれるビールかもしれません。お酒に強い方は是非お試しを。
オルヴァル修道院内ではチーズも作られています。売店で3種類のチーズの試食&購入ができます。
このレストランでもオルヴァルビールとチーズを使った料理が名物のようだったので(スイマセン、名前は忘れました(^_^;)、注文してみました。
IMG_4382.jpgいわゆるオルヴァルチーズを載せたジャガイモのグラタン。^^
このオルヴァルチーズが美味しくて、気に入ってしまいました♪

ジャガイモでお腹がいっぱいになってしまったけれど、素朴な田舎風パンも美味しくて、すっかり冷えた身体が温まりました。

残念ながらこのオーベルジュ、今月末から2011年まで大規模改装の為、閉店するそうです。

修道院とビール。これもベルギーの楽しみかもしれませんね。
さて、今度はどこの修道院に行こうかな♪

(※修道院についての説明は修道院でもらったパンフレットを参考にしました)

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