ルーベンスの庭で~ベルギー生活記

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フランダース独立とリネンの町

ここのところ、雨が降ったり止んだりの不安定なお天気が続くベルギーです。
この間の土曜日は晴れ間がのぞいたので、久しぶりにちょこっとお出かけしてきました。

ベルギーは小さな国なので、主要観光都市は比較的簡単に日帰りでも行けてしまうのです。メジャーな場所は大抵見てしまったので(ブログ記事にしていない所もありますが^^;)、まだ行ったことのない街を現在探索中?♪

今回訪れたのは、アントワープから南西へ約100km、フランス国境にもほど近い西フランダースの街、Kortrijk(仏:Courtrai、コルトレイク)。

日本の一般的なガイドブックには載っていないので知らない方も多いのでは?
でも、フランダース(の人)にとっては重要な歴史的舞台となった町なので、どんな所か見てみたかったのです。

町の歴史はローマ時代に遡り、地理的な要所として"Cortoriacum"と呼ばれていたそうです。

IMG_8595.jpg

町を流れるレイエ川沿いに建つBroeltoren(ブルール塔)。
南塔(右)は14世紀のフランドル伯の城壁の一部、北塔(左)は15世紀の要塞の一部だったようです。17世紀になってルイ14世率いるフランス軍によって破壊されて塔だけが残り、橋は第一次世界大戦後に再建されたものだそう。

ブルージュも含め、フランダース地方は中世から織物業で莫大な富を得ていました。コルトレイクでは特に、レイエ川沿いで採れた亜麻から作ったリネンにこだわっていたようです。

町の中心、Grote Marktに建っているのは14世紀の鐘楼。
IMG_8556.jpgこれも世界遺産に登録されているベルギー鐘楼群の一つ。

他の鐘楼と違って赤いレンガなのがちょっと珍しいかな、と思いました。


広場に面した立派な建物は市庁舎。

IMG_8596.jpg
15-16世紀に拡張された後期ゴシック?ルネッサンス様式の建物で、ファサードはフランドル伯の像で飾られています。当時の豊かさが垣間見れますね。
ちょうどこの日、役場での結婚式が行われた後で、中にある審議会室をちょっとだけ覗くことができました。

IMG_8558.jpg
16世紀のマントルピースや19世紀の壁紙、ステンドグラスなど立派!
こういう富を求めてフランスは虎視眈々とこの地を狙っていたのですねぇ?。

旧市街は小さいので歩いもすぐ周れちゃいます。^^

立派な塔のある大きな教会はSint-Maartenskerk(聖マーティン教会)。起源は12世紀、度重なる火災などで何度も再建や修復を繰り返して今の姿になったそうです。内装も豪華でした。

IMG_8581.jpg IMG_8582.jpg
<※クリックすると拡大>

そしてここにもベギン修道会がありましたよ。(世界遺産)

IMG_8566.jpg
ここの始まりは1241年。
この正面の古い建物はベギン会ミュージアムと書いてあったのですが、当面閉館中。

IMG_8573.jpg
ベギン会の敷地はどこも一歩中へ入ると静けさに包まれて不思議な空間。
フランス軍との戦いで焼失したこともあって、現在40戸程ある小さな家は17世紀に再建されたものだそう。コルトレイクのベギン会はとても保存状態が良く、17世紀とは思えない程整然ときれいな佇まいです。

IMG_8577.jpg
石畳の細い道に家が並んでいます。玄関のお花もいい雰囲気。

ベギン会の北側にどっしりと建っている石造りの大きな教会が聖母教会。

IMG_8586.jpg
1302年、端麗なフランス王フィリップ4世の圧政に反発したフランダースの人々が、フランス軍と戦って勝利した『金拍車の戦い(別名:コルトレイクの戦い)』。
名前の由来は、撃破したフランス軍騎士から戦利品として剥ぎ取った拍車を、この聖母教会の天井いっぱいに飾ったことから来ているそうです。

現在は1対の拍車が残っているとガイドブックに載っていたのですが、どこにあるのか分かりませんでした。でも、他の教会ではあまり見られないものがありましたよ。

フランダース諸国の貴族達(?)が描かれた礼拝堂

IMG_8590.jpg
フランドル伯の紋章(黄色地に黒の獅子)の盾を持っていますね?。

そして天井の一部にはフランデレン(フランダース)の獅子がいっぱい・・・

IMG_8591.jpg

フランドル伯の紋章である黒いライオンは今でも少し形を変えてフランダースの紋章になっています。そして、フランダース地域の歌『De Vlaamse leeuw(フランデレンの獅子)』はこの戦いを歌ったものなのです。

第一次世界大戦でベルギーが参戦する時には、アルベール国王がフランダースの人々に向けて『金拍車の戦いを忘れるな』と、この中世の戦いを引用しているんですね。
以前もちらっと書きましたが、フランダース地域ではこの戦いが起こった7月11日を祝日として制定しています。
フランダースの人々にとっては、この戦いの意義は深く、重要なもののようですね。

フランダースでの集会とか、ロードレースなんかでもそうですが、ベルギー国旗よりもフランダースの旗を見かける方が多いなぁ?という印象を持っています。
「ベルギー」という国よりも「フランダース」としての歴史が古いことも考えると、代々フランダースに住む人々がこの獅子の下に一つになる力の方がもしかしたら強いのかな、なんて考えてしまいました。
(あ、これは私の勝手な想像ですよ?。フランダースの人も色々ですから?^^)

その他の町も少しずつご紹介していきますね?♪

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コメントコメント


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Kortrijkはベルギーでのうちの隣の奥様の出身地でお話しには時々聞いてはいましたが実際に行った事はなく、今回JJさんの写真を見れてよかったです。ありがとうございます。
特に7、8枚目の小さな家々の写真が好きです。素敵ですね~ ああ言う感じのところにひっそり住んでみたいです。
やっぱりこうやって歴史をたどりながら建物を見て回るといいですね~・・・ いつもありがとうございます。
今度時間があったら是非行ってみたいです!!

ほ~みぃ | URL | 2010/08/31 (Tue) 03:00 [編集]


ほ~みぃさん

あ、そうなんですね。Kortrijk、小ぢんまりしていて小奇麗でしたよ。ここのベギン修道会の雰囲気はとても良かったです。こうして今も昔の様に静かに暮らしている方々がいるのですよね~。
ベルギーの田舎や小さな町もかわいらしくていいですね!

JJ | URL | 2010/08/31 (Tue) 07:53 [編集]


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| | 2010/09/03 (Fri) 13:25 [編集]


鍵コメントさま

はじめまして!
ブログへのご訪問と、コメントどうもありがとうございました!
コルトレイクに住んでいらしたのですね。中心部を少し観光しただけでしたが、小ぢんまりときれいな街で暮らしやすそうな印象を持ちました。
数年ぶりのベルギーご滞在、いっぱい楽しんで下さいね。よいご旅行を。

JJ | URL | 2010/09/03 (Fri) 17:44 [編集]


 
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