ルーベンスの庭で~ベルギー生活記

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Grote Markt

アントワープの中心地であるGrote Markt(フローテマルクト)では、多くの観光客を見かけるようになりました。日本からのツアー旅行者もいらっしゃいますね。

5月に入って、ブラボ像の噴水から水が出始めました。そして市庁舎には各国の旗が掲げられてより賑やかな雰囲気になりました。(日本の国旗もありますよ!)

この市庁舎は16世紀半ばの建設で、イタリア人も建築に関わったので、当時では珍しい”
フランドル=イタリア ルネッサンス様式”だそうです。内装は19世紀に修復されましたが、現在は(たぶん)見学できないと思います。
市庁舎

Grote Marktは市庁舎の他にギルドハウスが並んで囲む形となっていて、これがなかなか壮観です。
16?17世紀の建物と、それを基に19世紀になって再建されたものが混ざっていますが、その立派なファサードからは当時の繁栄ぶりがうかがえます。
正面ファサードの上には金色の様々な形をした各ギルドの守護神が飾られているので、一つずつ見ていくのもおもしろいですよ。
IMG_2605.jpg

アントワープは14世紀頃から近隣都市との貿易で成長し、16世紀には商業取引の中心的な地位を確立しました。運河に面した港から様々な商品が運ばれてきて、Schelde川の近くにあるこのGrote Markt(大きな市場という意味)辺りで取引されたそうです。
ギルドハウスはそうして財をなした商人の事務所や取引所として使用されていました。

IMG_2041.jpg
これは16世紀ころのアントワープの様子です。(市内の教会にあったものを写真に撮りました)

商品を運ぶ船がたくさん行き交っていて、当時既に国際的な商業都市であったことが想像できますね。

この広場から眺める大聖堂が好きです。
古びたギルドハウスの建物と青空にそびえたつ塔がとてもきれい。晴れると最高です。
EUの会議最中だったからか、塔の上に旗が掲げられていました。
IMG_2604.jpg

最近変わりやすいお天気で寒い日も多いですが、観光でいらした方々がアントワープで素敵な思い出をつくって帰られますように。

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Mano Mundo

観光、イベントのシーズンが始まりました。これから夏に向けて各地で様々なイベントが催されます。
manomundo今日のアントワープは気温20℃以上の夏日。会社のスペイン人同僚に教えてもらったイベント"Mano Mundo"に行ってみることにしました。

Mano Mundoはスペイン語でMano=手、Mundo=世界という意味で、内容はとても国際的なお祭りです。毎年、3日間の開催で約10万人が訪れるそうです。

このお祭りのコンセプトは、
?世界の南北問題に感心を持ち、意識を高めること
?異なる文化の重要性に基づき、開かれた民主的で寛容な社会であること
?環境に配慮し、持続可能な発展を取り入れること(ゴミの削減、フェアトレード等)
?特に子供や若者が参加し易いように興味深い内容で無料であること

アントワープ郊外の広?い公園というか敷地内で、コンサートや各国のお店、NGOなどのテントやワークショップが並んでいます。(下の写真は敷地の3分の1位です)
環境への取り組みとして、敷地内では太陽光発電やエコドライブなどエコロジーに関する展示やイベントもありました。
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まずはお腹が空いたので入口付近でピザを食べ、ステージを見ながらビールとフリッツで腹ごしらえ。
そのあと、敷地内のテントを覗きながら歩いていると、美味しそうないい匂いが・・・。
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インドカレーやバミゴレン、ベトナムやチベット、アフリカ料理など、スパイシーで美味しそうな屋台がたくさん出てました! 
早々とピザを食べてしまったことを激しく後悔!(>_<)


ステージは全部で3か所あり、様々な国籍のアーティストの演奏を無料で聴けます。ここ↓はメインステージ。
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スペインのテントではフラメンコ、その他の場所でもインドやタイなど(たぶん)の踊りを移動しながら披露してました。
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ワークショップではアフリカの楽器を使ってみたり、こんな絞り染め体験も。小さな子供から大人まで参加できます。
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アジア地域ではヨガや指圧のデモンストレーション。"Chinese Origami"って書いてあったけれど、折り紙は日本のモノではなかったのかな?(指導しているのはベルギー人でしたが)

この日この場所では世界各国の民族がお互いの文化を紹介し、相互理解しようという平和なひとときが持たれました。
これも多種多様な民族、文化を受け入れているベルギーならではかもしれませんね。子供の頃からこんな風に異文化に触れる機会があっていいな?と思いました。

この小さな世界で可能なことが、地球規模に大きくなっても実現できたらいいのになぁ・・・と願うのでした。

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アントワープファッション

so-enこの春、日本ではアントワープファッションが注目されているようですね。

4月11日から東京オペラシティで開催されているアントワープ6 + の展示に合わせて、ファッション雑誌『装苑』と『SPUR』の5月号でアントワープが特集されています。
友人がコピーを送ってくれました。(ありがとー!)

アントワープはファッションの街
・・・とは聞いていましたが、実はどんなデザイナーがいるのか知りませんでした。こちらに来て初めて知ったのですが、俗に「アントワープ6(シックス)」と呼ばれているデザイナーとそのファッションは、服飾の世界ではとても有名なのでした。

アントワープ王立美術アカデミーを卒業したデザイナーが、80年代後半から90年代にかけてロンドンやパリのコレクションに出かけていき旋風を巻き起こしたことから、アントワープ6と呼ばれて世界で注目を浴びるようになったそうです。その6人とは、Walter Van Beirendonck、Ann Demeulemeester、Dries Van Noten、Dirk Van Saene、Dirk Bikkembergs、Marina Yeeの6人のことをさしますが、Martin Margielaを入れて「アントワープ7」と呼ぶこともあるようです。
その後もAnna Heylen、Veronique Branquinhoなど多くの次世代デザイナー達がここで学び、アントワープ市内にアトリエやショップを構えています。この業界ではまだ若くて新しい彼らのファッションは、これからの発展が期待されています。

アントワープ王立美術アカデミーは1663年設立のヨーロッパでも3番目に古く、ロンドン、NYと並んで3大アカデミーの一つと言われているそうです。
ファッション科は比較的新しいですが、日本人学生も含め世界各国から集まった学生がここで学び、デザイナーとしてデビューしています。
momuこの王立美術アカデミーのファッション科が入っている建物が2002年にオープンしたModenatie(モードナシー)。
街の中心部に位置し、中にはファッションミュージアム(MoMu)やデザイン本を扱った書店が入っています。
1階の広いスペースはなんとYohji Yamamotoのショップになっているのです。

ファッション科学科長Walterが山本耀司氏のファンで、Driesはコム・デ・ギャルソンの川久保玲氏を尊敬しているのだとか。モードを発信している地で日本人デザイナーが深く係わっていることを知って、日本人としてはうれしいですよね。

<追記:その後Yohji Yamamotoショップは撤退しております>

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先日、たまたまDries Van Notenの下でパタンナーとして働いている日本人女性と知りあう機会があり、仕事ぶりや日本の服飾業界との違い、ドリスの意外な一面などが聞けて、とても興味深かったです。
Dries Van Notenのショップが入っている"het Modepaleis"→

こういうモード系の服(ハイファッションというのかしら)は実際に着るのは難しかったり、好みも分かれると思いますが、服もやっぱりアートなんだなぁ?と思います。

『装苑』には王立アカデミーの教育システムについても詳しく載っているので、興味のある方は本屋さんでのぞいて・・・じゃなくて、買って読んでみてくださいね^^

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アントワープの大聖堂

kathedraal今日はアントワープのシンボル的存在である大聖堂をご紹介。(手前はルーベンスの像→)

日本のガイドブックなどではノートルダム大聖堂と書かれていますが、アントワープではオランダ語のOnze-Lieve-Vrouwekathedraal(長い!)と呼ばれています。名前の通り、「聖母マリア」を守護聖人とした大聖堂です。

日本人にとっては、アニメ『フランダースの犬』の最終回でネロとパトラッシュがこの教会のルーベンスの絵の前で亡くなるという感動的な場面で有名になりましたね。
(因みにこの物語はベルギー人には全くと言っていいほど知られていませんが・・・)

アントワープ市内に来る度に、いつ見ても美しい教会だと思います。

今大聖堂が建っている場所には、10世紀には既に聖母マリアを讃える小さな礼拝堂があったそうです。12世紀にロマネスク様式の教会へと建て替えられ、更に1350年から約170年の歳月を経て1521年にNederland(現在のオランダとベルギー北部)で一番大きなゴシック教会へと変わっていきました。
残念ながら1533年の火災でほとんど焼失してしまい、その後も偶像破壊活動やフランス革命などで幾度となく破壊や略奪にあっては建て替えを繰り返してきたので、現在の姿は当初のものとはだいぶ変わっています。当時は塔が2つあったのですが、南塔の建設は中断されたまま現在に至っています。

内装は17世紀のバロック様式と19世紀のネオゴシック様式が取り入れられています。内陣の天井とステンドグラスを通して光が差し込むので、他の教会と比べて明るい印象です。

ルーベンスの絵は4点あり、そのうち3点はこの大聖堂の為に描かれたものだそうです。
中でも『キリストの昇架』(1610年)と『キリストの降架』(1612年)は世界的に有名な三連祭壇画です。
IMG_2024.jpg  IMG_2027.jpg※クリックすると拡大します

豊かな色彩や力強い躍動感など、写真ではうまくお伝えできないのが残念です(>_<)
個人的にこの時代の宗教画には惹かれるものがあるので、ルーベンスやブリューゲルなどの作品が多く観られるベルギーは魅力的です。

現在でも、アントワープにはこの大聖堂より高い建物はありません。立派な教会というだけでなく、アントワープの歴史と繁栄の象徴であり、市民の誇りでもあるのだろうなぁ?と思いました。

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サクラサク?アントワープ植物園

日本では例年より少し早く桜が開花し始めているようですね。桜
昨年の春は、千鳥ヶ淵の満開の桜を眺めながら散歩したのを思い出します。

こちらではさすがに桜並木というのはなかなかありませんが、所々にちらほらと桜の木が見られます。週末、アントワープ市内を散策していたら、桜の木を1本発見しましたよ!桜の木
sakura
こちらはまだ三分咲きといったところです。でも、青空に薄ピンク色が映えてきれいでした♪
やっぱり日本人なのですね?、無条件で桜には反応してしまいます。^^

この桜の木があるのはアントワープ市内の植物園です。
botanic garden冬の間はちょっと寂しかったのですが、今はプリムラやパンジーなどのお花が植えられて、すっかり春の彩りになってきました。

botanic garden1ちょっとした池があり、こんなユニークな像も・・・。人が地面に埋もれていく?!
ちょっと怖いですね ^_^;

この植物園、始まりは1804年と古く、隣接している聖エリザベス病院(現在は老人・リハビリテーションを専門とする病院)の庭園として造られました。当時は病院内にあった学校の医学・科学・植物学の学生の為にハーブなどが栽培されていて、重要な研究も行われていたようです。

今でも約2千種類のハーブや植物が植えられていて、いくつかは法的に保護されているとか。
規模はとても小さいのですが、街の中心部にあるのてお散歩や買い物の際にちょっと休むのにちょうど良く、市民の憩いの場所となっています。

季節ごとの植物が鑑賞できるので、ここには時々立ち寄って季節の移り変わりを感じたいと思います。

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アントワープ王立美術館

今週は学生時代の友人が日本から遊びに来ています。
彼女はドイツ駐在時もゲスト第一号でした。フランスに住んでいたこともあって旅慣れた行動派。私も来たばかりでまだ知らないことが多いアントワープの街を、一緒に発掘?!してくれました。(^^)

やっぱりフランドル絵画を見なくっちゃ!・・・ということで、アントワープ王立美術館(Koninglijk Museum voor schone kunsten Antwerpen)に行ってきました。
museum
街の中心から少し南に位置するこの美術館は、それほど大きくありませんが重厚な建築が目を引きます。入口を入ると壮麗な階段室と絵画に思わず「わぁ?、すごい・・・」。
ヨーロッパの美術館は内装も素晴らしいですね。
museum2
各部屋にゆったりと飾られた名画の数々を、高い天井から差し込む明るい光の中でゆっくりと鑑賞することができます。
アントワープ絵画の基を築いたJan van EyckやMemling、Brueghelをはじめ、RubensにAntoon van Dyckなどの古典絵画の巨匠の作品から、Ensor、Delvauxなどの近代絵画まで幅広く展示されていて見ごたえがあります。

美術館としては珍しいと思うのですが、ここでは修復作業場もガラス越しに見学できるようになっています。別の部屋では、学生と思われる若い方たちが彫刻の撮影をしたり、修復の手伝いをしているようでした。若いうちに本物の芸術品に直に触れる事が出来るなんて、羨ましい限りです。

出口のBook Shopでは子ども用の本を発見!
例えば、ブリューゲルがどんな画家でどんな作風・技法を使っているかなど子供向けに説明してあり、「ブリューゲルの技法でモンスターを描いてみよう」など楽しみながら学べるようになっていました。子供の頃から芸術に触れて身近なものになっていくのでしょうね。こういう絵本は日本にもあるのかしら・・・?
museum3帰りがけ、エントランスの床のタイルの模様がアントワープのAと、シンボルの手の模様が描かれていることに気付きました。こういうちょっとした遊び心というか、センスがまたいいですね?。

こちらの美術館、大人の入場料は6ユーロですが18歳以下は無料です。
毎月最終水曜日には無料で入場できるので、こういう機会を利用して再度観に行けるのも高ポイント。

今度はブリュッセルにある王立美術館にも行ってみたいと思います。

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アントワープ中央駅

アントワープ中央駅は「鉄道の大聖堂」とも呼ばれるほど美しく、観光名所にもなっています。
残念ながら現在外装と周辺の工事中です。ごめんなさい、綺麗になったらまたUPします(>_<)
(アストリッド広場から見た写真)
station

1895年から1905年にかけてターミナル駅として建てられました。これは工事現場の囲いにあった写真で、建築当初のものと思われます。
oldstation

ドーム型の屋根の待合室は、ベルギー人建築家Louis de la Censerieがスイスのルツェルン駅やローマのパンテオンからインスピレーションを得てデザインしたそうで、異なった様式を取り入れた折衷的なスタイルになっています。駅とは思えない荘厳さです!
station2

今までこの駅はターミナル終着駅であったため、Thalys(フランス、ベルギー、オランダ、ドイツを結ぶ高速列車)は、南にあるAntwerpen-Berchem駅に停車していて、中央駅まで乗り入れていませんでした。町の中心から少し離れているのでちょっと不便だったかもしれません。

それが1998年からアントワープ中央駅の地下を通るように南北の駅をつなげるトンネル工事が始まり、2007年の3月に開通、12月から乗車が始まったそうです。今ではパリからブリュッセルを通ってアントワープ中央駅、そしてアムステルダム中央駅まで乗り換えせずに行けるようになり、便利になりました。

駅は地上2階、地下2階建てで、地上階には観光案内所やカフェなどがあります。一番下に見える2本のレールが市内を通過する高速列車の乗り入れホームです。
station3

今週末、ここからThalys(タリス)に乗ってパリまで行ってきます♪

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アントワープとは?

たまにはアントワープの情報なども・・・と思い、今日はアントワープという地名についてのおさらいです。

アントワープは蘭語で"Antwerpen"、フランス語では"Anvers"と言います。
17世紀頃には既に"Hantwerpen"と呼ばれていたようで、そこから地名の由来に関する伝説が生まれています。その伝説とは・・・

むか?し昔、Schelde(スケルデ)川にAntigoonという巨人が住んでおりました。河を通航する船から過酷な通行料をとっていて、支払を拒否した者は手首を切り落とされてしまったのです。 そこへ、勇士Silvius Braboが現われて、この巨人の手を切り落とし川へ投げ入れ退治してくれました・・・めでたし、めでたし。

この話からオランダ語で"Hant"(手)+"werpen"(投げる)と付けられ、そして時の経過とともに"H"が落ちてしまって"Antwerpen"になったという説が有名です。

街の中心であるマルクト広場にはこの伝説を表した青銅の噴水(1887年)があります。
市庁舎

切り取った巨人の手を投げるBraboの象
Brabo

ただ実際には、もう一つの説、"aanwerp"やラテン語の"antverpia"が由来であるというのが有力なようです。これは「沖積土の上・堆積土の前」というような意味の言葉で、昔は大きく蛇行していたスケルデ川の内側に溜まった沖積土に人が住み着いた(600-650年頃)のがアントワープ市の始まりと言われています。 (アントワープ市発行のガイドブック参照)
こちらは実際の話ですが、確かにフランス語の呼び方"Anvers"にも似ていますよね。

街中には手の形をしたモニュメントがあったり、手形のチョコレートやクッキーが名物として売られており、Braboの話を信じているかどうかは別として、アントワープの人々はこの伝説を好んで街のシンボルにしています。
hantjes
やっぱり私も伝説の通り、アントワープ土産は手の形をしたチョコレートだよね・・・と思うのでした。

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